OIL PULSE WRENCH |新製品|

パルスユニットの構造

EYPパルスレンチシリーズでは主軸アンビルに二つのピストンがあり、180°反対の位置に対向して内蔵している単純な構造です。ピストン頭部にはローラーがあり、ケージの内壁にコロガリ接触しています。ピストンを内蔵するアンビル内部と、アンビル外部とケージとの空隙には同じオイルが充填されています。アンビルはエアモーターに直結しておらず、ケージがエアモーターに直結しています。主軸アンビルに負荷がかかっていない時(フリーランニング)はオイルの抵抗のみで主軸アンビルとケージは共に回転しています。主軸に負荷がかかり始めると、主軸の回転が止まり、回転を続けるケージがその内壁の山でローラー及びピストンを中心軸方向に押し込み始めます。そして、ピストンを内蔵するアンビル内部と、アンビル外部(ケージの内部)とのオイル通路が瞬間的に遮断されます。ピストンを内蔵するアンビル内部のオイルは圧縮されて瞬間的にオイルパルスを発生し、同時にケージから主軸アンビルに回転を伝えます。

EYPパルスレンチの特徴

高効率パルスユニットを新開発

新開発ピストンタイプパルスユニットは他のブレードタイプのパルスユニットに比べ、オイル密閉効率が高く、容易に密閉形状が得られます。主軸アンビル内部のラジアル方向の空隙部の真円部において、内蔵ピストンの真円部と逆止弁ボールで容易に密閉形状を作ります(Patented)。そのためシールを要する主要部品点数が少なく、メンテナンスが容易です。新開発ピストンタイプパルスユニットは1回転に1回の偶力を発生させるために、カム部品などを必要としない簡便な構造になっています。主軸アンビルに二つのピストンがあり、180°反対の位置に対向して作られており、それぞれのピストンに対応したケージの内壁に山が二つあるだけの単純な構造です(Patented)。

ダイレクトシャットオフ機構

新開発ピストンタイプパルスユニットに組み合わせた新シャットオフ機構はダイレクトにメインバルブと直結してシャットオフします(Patent Pending)。供給エアー圧が0.4MPaと低い場合でも、安定したシャットオフ機能を発揮します。

新発想のシール構造で高耐久性を実現

他社のパルスユニットは高圧のパルス発生時のオイルをシールする構造になっているのに比較して、当社の新開発ピストンタイプパルスユニットは低圧部のオイルをシールする構造になっているためシールの寿命が長く保てます。

リリーフバルブを外部から簡単に調整

新開発ピストンタイプパルスユニットは、トルク調整用のリリーフバルブが主軸アンビルの中心に位置しているため、トルクの調整作業が簡便に行えます。新開発ピストンタイプパルスユニットは、主軸アンビルが先端四角部とオイルパルス部との二つの部品に分かれています。(Patent Pending)

クイックチェンジスクエア

この構造を採用しているモデルはEYP-80AS、EYP-300AS、EYP-380ASです。例えばEYP-80ASにおいては、作業現場の必要に応じて、3/8"sq.、1/2"sq.ビットドライバー式などに簡単に組み替えることが可能です。

人間工学に即した人に優しいグリップ

新開発ピストンタイプパルスユニットは低振動、低反力を実現したオイルパルス機構ですが、更にテニスラケットに使用されるものと同じ材質のラバーグリッププロテクターを標準装備し、作業者の手、腕などへの負担を軽減した人間に優しいグリップを提供しております。

ラインナップ

[動画] EYPシリーズ Pulse Wrench
10分13秒
EYP-300ASパルスレンチのリリーフバルブの調整と、そのテスト風景をご覧ください。

無負荷回転時の空気圧を0.4Mpaに設定し、デジタルトルクテスターとスキッドモアトルクテスターのそれぞれで測定した後、実際のネジ締めを行い、そのバラツキを増し締めトルクを測定することによって確認している作業をご覧いただけます。

製品仕様
  能力ボルト径 トルク範囲
(Nm)
無負荷回転数
(RPM)
全 長
(mm)
重 量
(Kg)
ソケット
差込寸法
(inch)
ホース
口金
(mm)
推奨ホース
の内径
(mm)
無負荷空気
消費量
(Nm3/min.)
0.4MPa 0.6MPa 0.4MPa 0.6MPa
EYP-80AS M6〜M8 15〜30 20〜35 6700 7200 189 , 187 1.1 1/2 , 3/8 PT1/4 φ8.5 0.6
EYP-90AS M10〜M12 30〜60 30〜60 5000 5500 201 1.4 1/2 PT1/4 φ8.5 0.6
EYP-100AS M10〜M12 55〜75 60〜80 4500 5000 195 2.2 1/2 PT1/4 φ8.5 0.65
EYP-120AS M14 70〜120 70〜120 3000 3500 234 2.7 1/2 PT1/4 φ8.5 0.7
EYP-120AS-H M14 100〜150 100〜150 3000 3500 234 2.7 1/2 PT1/4 φ8.5 0.7
EYP-150AS M16 150〜200 150〜200 2300 2600 268 4.1 3/4 PT3/8 φ9.5 0.75
EYP-200AS M18〜M20 200〜300 200〜300 3500 4000 393 7.9 3/4 PT1/2 φ9.5 1.4
EYP-200AS-H M18〜M20 300〜400 300〜400 3500 4000 393 7.9 3/4 PT1/2 φ9.5 1.4
EYP-300AS M20〜M22 400〜500 400〜500 4200 4800 410 10.3 1 PT1/2 φ12 1.6
EYP-380AS M20〜M22 500〜600 500〜650 3300 4000 425 10.5 1 PT1/2 φ12 1.8
ネジ締付作業におけるツールの選定

目標トルク値、締付ボルト、ワークの条件…など、いろいろな面から検討しなければなりません。ワークの条件は、一般的にはハイトルクレートジョイント(ハードジョイント)とロートルクレートジョイント(ソフトジョイント)に分けて考えられます。(ISO5393参照)
作業性(ツールの重量、締付時間)、要求される締付トルク精度…など、ツールのトルク調整(リリーフバルブ調整)により改善目標に合った最適なツールをシリーズの中から選択してください。

製品仕様について

能力ボルト径 ツールを選択する場合、ボルト径ごとの計算適応トルク一覧表を参考に、適合する機種を選択します。

トルク範囲数値は当社の測定規格にて計測したトルク値で、ツールで締めたねじの増し締めトルクとは異なるものです。実際の仕様に従って正しくツールを選択してください。

無負荷回転数 ツールに負荷をかけずに回転させた状態での1分間の回転数の基準値を表します。回転数の規格は各機種ごとの許容範囲がありますので、実測値とは若干異なる場合があります。

全長 ツールの先端から最後部までの最大長を表します。組立調整の状況により、記載の値とは若干異なる場合があります。ソケットやビット、給気用カプラ、吊り輪などの取り付け物は含みません。

重量 ツールの重量を表します。組立調整の状況により、記載の値とは若干異なる場合があります。取り付け物は含みません。

ソケット差込寸法 出力軸の四角寸法を表します。

ホース口金 給気口の呼び寸法を表します。原則的にツール側がメスネジです。

推奨ホースの内径 適正な給気用ホースの内径を表します。推奨ホース内径以外では、規定の能力を発生できない場合がありますので、ご注意ください。

無負荷空気消費量 ツールに負荷をかけずに回転させた状態でツールが1分間で消費する空気の量を表します。